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2012年9月 7日 (金)

ぶらんのグーパー

猫が左右の手を交互に開いたり閉じたりするいわゆる「グーパー」というやつ、子猫のとき母猫のおっぱいを十分吸えなかった代償行為、または不安感・緊張感を抑える行為だという。

ぶらんはうちに迷い込んできた数カ月間、起きてるときも寝てるときもひっきりなしに激しくグーパーをし続けていた。

薄汚れてゴミのにおいがして、そのゴミのにおいの中になんともいやなあまったるいようなにおいがまじって、なんだろうと思ったら耳の中にびっしりの耳ダニのにおいだった。
耳ダニのせいで三半規管をやられたのか、頭を上げて上をむこうとするとめまいがするみたい。
上を向けないから当然ジャンプも出来ない。
動きもヨロヨロ、頭もグラグラゆれて、えさ皿も水皿もひっくり返すからてっきり目が見えないんだと思い、ブラインドから転じてブランと名づけたけれど、悪いのは目じゃなくて耳だった。
耳が聞こえてないんだった。

猫は聴覚がすぐれていて、うつらうつら居眠りしながらも周りの状況を手に取るように把握しているみたいだ。ブランの場合目を閉じてしまえばあとはにおいと触覚でしか状況が把握できないから、彼女にとっては眠ってしまうということはかなりの恐怖だったろうと思う。
猫として一番の能力の聴覚、跳躍力を封じられた、そんな状態でどんな夜をすごしながらうちまでたどりついたのか、どんなにか怖い心細い思いでいたことか、ぶらんのグーパーを見るたびに不憫でならなかった。

耳ダニがなおれば少しは聴覚も戻るのでは?と期待したけれど、耳ダニは完治しても耳は全く聞こえないままだ。

ここは仕事場だから、夜はぶらんをひとり置いて帰る。
毎晩帰るとき、ドアのところまでついてくる。
でもドアをあけると、外の世界は怖いらしく後ずさりする。
俺が部屋を出てもしばらくは戻るのを待っている様子。数分たって戻らないと「ああ、置いていかれてしまった」と激しく鳴きだす。
ぶらんの声は大きくて、ビルを出て道を渡ってもまだ鳴き声が聞こえてた。

最初の頃、帰るときにバイバイと手を振ると、ブランは部屋の奥へ逃げていった。
前の飼い主に虐待されてたのか?手を振る=暴力という連想があるのか?
毎日くりかえすうちにバイバイの意味はわかってくれたようだが。
でもグーパーはいつまで経ってもやまなかった。

と、このように書くと、哀切きわまりない猫のようだけど、とんでもない。
乱暴狼藉したい放題、女の子っぽいところなんか全くないワルソ猫でしたよ。
鳴き声だって「ニャー」なんてもんじゃない、「ギャオー」だった。

ルテンが来てからすっかり目付のやさしいおだやかな美猫に変身、その変わりようにはまったくびっくり。
いまでは「ニャー」と、甘えた声も出す。

いつからだろうか、グーパーはもうしない。

2

▲寝てもグーパー

3

▲起きてもグーパー

4

▲疲れるだろうに、ずっとグーパー

Photo

▲こんな目付だった(推定6か月頃)。


Photo_2

▲今ではこんなおねいさん

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