2018年5月23日 (水)

散歩写真【虫の巻】

え〜、本日は虫の写真を集めてみました。
4月〜5月の散歩で撮ったものです。
別に珍しいものもありませんが、
虫って、じっとしてませんからねえ、
なんかちゃんと撮れたってだけで嬉しいんですね〜!
というわけで、
せっかく撮りましたんで、
ま、おひまでしたら見てやって下さい。
ゲジゲジとかムカデとかは出てきませんので、
お嬢様方も安心してご覧なさい。


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▲ベニシジミ
 小さいけれどなかなか奇麗でしょう?
 花はハルジオン。
 こうやってつぼみが垂れてるかどうかが、
 ハルジオンとヒメジョオンの見分けのポイントです。
 と、エラソーに言ってますが、
 じつは今年覚えたばかり。




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▲アオスジアゲハ



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▲カラスアゲハ
 懸命に蜜を吸ってます。



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▲多分ダイミョウセセリ?



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▲ヒメウラナミジャノメ?
 え〜、名前は一応図鑑を見ながら書いてますが、
 自信はありませんので、あんまり信用されませんように。



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▲名前の分からない蛾のなかま


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▲アサヒナカワトンボ
 これはまた、えらく自信ありげに特定してますが大丈夫?
 大丈夫!撮影した緑地の管理施設に案内があったのでね。



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▲翅の色は違いますが、これも多分アサヒナカワトンボ。
 橙色の翅と無色の翅の2種類がいるそうです。



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▲これはどうでしょう?
 上の2匹に比べると胴が短いようなので、
 別の種類でしょうか?



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▲ハッチョウトンボのメス?
 だとしたら日本で一番小さい、
 結構珍しいトンボです。
 (オスは赤トンボのような色だそう)
 実際かなり小さくて、
 撮ってる時はアブのなかまかな?と思ってました。



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▲おなじみのミツバチ


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▲コマルハナバチ?
 丸くてなんだか愛嬌のあるやつ。



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▲ヤマトシリアゲ
 ハチのなかまかハエのなかまかと思いましたが、
 私の持ってる図鑑(ニューワイド学研の図鑑)では、
 「ウスバカゲロウなどのなかま」というところに載ってました。
 名前の通りにシリをあげてるんですが、
 この写真ではちょっとわかりづらいですね。




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▲なんかのバッタの子ども・・・。



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▲アメンボ
 カメムシのなかまだそうですが、
 あの臭いカメムシと違い、
 こちらは飴のような甘い臭いなのでアメンボ、
 だそうです。




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▲名前不明
 ハナムグリのなかまかと思ったんですが、
 こんな模様のやつ、見当たりませんでした。
 よく見かけるやつなんですがねえ〜。




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▲虫ではありませんが、
 ま、生きてるなかまということで、
 ここにかててやってください。
 ヌマガエル?
 ツチガエル?
 背中に線があるのでヌマガエル?と思いましたが、
 線のないヌマガエルもいるし、
 線のあるツチガエルもいるとのこと。
 ややこしいことですねえ〜。



では、今日の散歩はこれでおしまいです。





2018年5月22日 (火)

先日のライブ、次回のライブ【2018年5月】

天気はいいのに風は激しかったり、
昼は暑いのに夜は寒かったり、
なかなか思うようにはいかない、
人生と、この頃の気候ですが、
みなさま、お元気でしょうか?

ということで、
先週土曜日19日は、
博多から初登場の女性ふたり、
「てる」「パピコ」のライブでした。



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▲てる

最初はてるさん。
にこやかな笑顔そのままに、
その声も歌も柔らかく優しい。
オリジナルとカバーと取り混ぜての曲目でしたが、
どれも聴く人の心にスッと自然に入り込み、
ゆったりとした心地よさのうちに時間が進みます。
歌のうまさはもちろんですが、
うまいだけじゃなかなかそうはいくもんじゃありません。
歌う人と、その歌う歌が離れてると、
うまさはかえってイヤミなものになりがちですが、
てるさんにはそれがない。
優しさと、心の広さと、
それを歌にのせて伝える的確なうまさで、
私のようなひねくれたおっさんも、
素直な気持ちで至福の時間を楽しませてもらいました。




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▲その足元で我が物顔のブラン



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▲パピコ

休憩を挟んでパピコさん。
パピコさんの歌は小説で言えば私小説。
この頃は書店に行ってもケータイ小説とかラノベとか、
よく知らないんだけどそんな毒にも薬にもならないようなもんばっかりで、
って、オッサン読んだのか?
よく知らないくせに、
読んでもないくせに貶すなよ!
って、ウルサイワイ!だったらどんなもんでも、食えるかどうか、ぜんぶ食ってみんと分からんか?
って、誰とケンカしてるんだ?オレ。

いえね、ラノベでもいいんですよ、
ただ、オレには無用ってことだけで・・・、
オレは西村賢太、川崎長太郎が好き!

太宰治のことばに、
「小説を書くというのは、日本橋のまんなかで、素っ裸で仰向けに寝るようなものなんだ。」
「自分をいい子に見せようなんて気持ちは、捨てなくちゃ。」
「文章を書くというのは、固い岩に鑿(のみ)をふるうようなものでね、力仕事なんだ。」
というのがある(『回想 太宰治』野原一夫)。
パピコさんの歌はまさにソレ。
自分にまっすぐいようという覚悟で、
全存在をかけて歌いギターをかき鳴らす「力仕事」を感じました。
脱帽!



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▲最後にふたり一緒にそれぞれのオリジナルを2曲。
 若松が舞台の「永遠の少年」と「払川」。
 聞けばふたりとも北九州出身だそう。


当日は初めてのお客様も多数お見えで、
室内は汗ばむほど。
終演後外に出ると風が強くて寒くて驚いた。
あれはみんなの熱気で暑かったのか。
出演者ともどもでたしか計16名だったか?
大盛況の熱い夜でした。




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ということで来月は、
話題の名ユニット「あきわたる」満を持して初登場です!




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時   6月16日(土) 6時開場 7時半開演
出 演 あきわたる(はたまあきこ・フクヤマワタル)
ゲスト ウクレレ姉妹
席 料 500円でワンドリンク付+投げ銭
場 所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
    北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
    (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
    電話 093ー951ー6143
    モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど

個別にはパーマンズとしてとか、
あやらぎモモンガーズとしてとか、
ソロとしてとか、他ユニットとしてとか、
ぶらん亭でもおなじみの、
はたまあきこ・フクヤマワタルのふたりですが、
「あきわたる」としての単独ライブは意外なことに今回が初!
去年も一昨年もクリスマスライブには出演してもらってますが、
それはほんの数曲でしたからね。




Photo


▲「あきわたる」



音を楽しむと書いて音楽ですが、
「あきわたる」は文字通りの「音楽」!
なにもかも忘れて誰もが楽しめるこんなユニット、
他を探してもそんなにはない!
おまけにふたりとも芸達者。
チャランゴ、サンポーニャ、ウクレレ、ギターetcと楽器も多彩なら、
レパートリーもオリジナル、フォルクローレ、アニソン、歌謡曲etcとこれまた多彩。
理屈は無用、悩みも吹っ飛ぶ、
そんな文句なしのとびっきり楽しい時間になること請け合いです。
是非多数のご来場を!!

なお「ウクレレ姉妹」なる仮面ユニットもゲスト参加!
こちらも初登場!
さて、その正体は?
乞う、ご期待!!




2018年5月16日 (水)

スズメの親子は仲良しこよし

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え〜、スズメでございます(わかってらい!)。



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バードウォッチングなんかで見かけても
「なんだスズメか」「つまらん!」なんて言われてしまいそうですが


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なかなか結構可愛いやつですよ。



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砂地でアタマだけ出してます。


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今度はシッポだけ。



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出てきました。



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あとから行ってみるとこんな穴ぽこがいっぱい。
スズメの砂浴びの跡です。
スズメのお宿ならぬスズメのお風呂ですね。



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もともと小さなスズメですが、
これはまた一回り小さいような気が・・・



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と思ったらエサを貰ってます(右)。
親子のようです。
まだヒナだったんですね。



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見かけは大人に見えるのに。
お母さん(右)も大変ですね。



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こうして並んでみると、
確かにまだすこし小さいですね。




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クチバシの感じがいかにもまだ子ども(右)。
いわゆる「嘴が黄色い」というやつですが、
本当に黄色いんですね。




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あちこちでこんなおねだりの光景が見られます。
子育て真っ最中の時期なんですね。



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このクチバシ、このぺちゃんこの止まり方、
やっと飛べるようになったくらいでしょうね。

野生では半年から数年とかいうスズメの寿命。
元気でな!



付録

おっと!
最後がしめっぽくなりそうになったので気分転換。
鳥つながりということで、




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木陰を歩くカルガモのつがいです。
子育ての場所を探しているのでしょうか?




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カルガモのひなたぼっこです。


世はなべて事もなし。
事はあろうと自然は悠々。
イチイチジタバタスルナッテ。






2018年5月15日 (火)

ヒサシブリ ダ ニャ!

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ジャ〜ン!!
テンチャン ダ ニャ!




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ヒナタボッコ ダ ニャ!



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ハコイリ ネコ ダ ニャ!


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オキニイリ ノ バショ ダ ニャ!

「写真撮るよ〜、こっち向いて〜!」



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キリッ! ダ ニャ!



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ブラン ネエチャン モ ダシテ ヤル ダ ニャ!



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イッショニ オヒルネ スル ダ ニャ!
ジャア マタ ニャ!



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アッ! マダ トッテル ダ ニャ!





2018年5月13日 (日)

野の花の名は野の・・・

いかにも意味のありそうなタイトルですが、
「ののはなのなはのの」ということで、
単なるできそこないの回文です。
スミマセン!


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▲イワニガナ(岩苦菜)キク科ニガナ属
 別名ジシバリ(地縛り)。
 丸い葉っぱが可愛い。


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▲これはなんでしょう?
 ツルカノコソウ(蔓鹿子草)スイカズラ科カノコソウ属?




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▲ノアザミ(野薊)キク科アザミ属
 春に咲くアザミはこのノアザミだけということですから、
 これは自信を持ってノアザミ。
 ヒョロリとしたキツネアザミというのもありますが、
 そちらは刺がないので見分けられます。



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▲ヘビイチゴ(蛇苺)バラ科キジムシロ属
 気の毒な名前をつけられてしまいましたが、
 なかなか可愛い花だと思います。




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▲アメリカフウロ(亜米利加風露)フウロソウ科フウロソウ属
 牧草などにまじってはるばるアメリカからやってきたとのこと。
 最初の1本がここまで広がるには、気の遠くなるような多くの旅があったんでしょうね。




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▲ムラサキカタバミ(紫片喰)カタバミ科カタバミ属
 この花も外来種だそう。
 子どもの頃からなじんでいるので意外です。
 柔らかな赤紫色は、いかにも日本的ですが。



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▲左からトウバナ(塔花)、 キツネノボタン(狐の牡丹)、 ムラサキカタバミ
 地味で、つつましいミニ花壇。



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▲ツボスミレ(坪菫)スミレ科スミレ属
 すこし湿ったあたりにひっそりと咲く小さなスミレです。




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▲オオニワゼキショウ(大庭石菖)アヤメ科ニワゼキショウ属
 これもアメリカ原産の帰化植物ですね。
 子どもの頃、「外国」というものを具体的にはイメージできないなりに、
 この花のまとう湿り気のない明るさに「遠い国」への憧れを感じていました。




2018年5月10日 (木)

濡れた鳥

スミマセン!
なにやら意味有りげなタイトルですが、
言葉通りの単なる濡れた鳥です。
未亡人も団地妻(古いな〜オッサン)も出てまいりません。
タイトルに惹かれて来て下さった方、
スミマセン!!

「濡れた」といえば市川雷蔵の「濡れ髪剣法」!
え?知りません?
日本映画と云えば黒澤だ、小津だと、
そう思ってらっしゃるならもったいない!
市川雷蔵と云えば眠狂四郎?
それももったいない!
日本映画黄金期の傑作明朗娯楽痛快時代劇、
八千草薫、中村玉緒も素敵です。
背景に当時の広々とした日本の風景が見られるのも素敵です。
YouTubeでも見られるようですから機会があれば是非!

スミマセン!
話がそれてしまいました。
テーマは「濡れた鳥」でしたね。
では。




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濡れたヤマガラです。
後ろの水たまりで水浴びした直後です。



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濡れたスズメです。



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その水浴び風景です。



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こちらは鵜、
あの鵜飼いの鵜です。
あっ、手前にいるのはカラスですよ。



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潜るのは得意でも、
やっぱりまだ水の中は寒いんでしょうかね、
気持ち良さそうに日光浴のひととき。




2018年5月 8日 (火)

見えてても見えてなかった

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この花をご存知でしょうか?


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タツナミソウといいます。


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漢字で書くと立浪草。


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横から見ると実に名前の通りですね。



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と、いかにも知ってるように書いてますが、
この花を知ったのはほんの数年前のこと。



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一度名前を知るとあちこちで見かけるから不思議です。
それも、それまでよく歩いてた道の脇なんかに。

見えててもなんにも見えてなかったんですね。




5月19日(土)はパピコ・てるライブ

この記事はライブ当日まで一番上に表示されます。
新しい記事はこの下になります。


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初登場の女性シンガーふたり from 博多

時   5月19日(土) 6時開場 7時半開演
出 演 パピコ / てる
席 料 500円でワンドリンク付+投げ銭
場 所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
    北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
    (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
    電話 093ー951ー6143
    モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど

5月のぶらん亭ライブは19日の土曜日、
3月に予定していて中止になってしまった「てる」「パピコ」の再挑戦、
2度目の正直ライブです。

ふたりともぶらん亭には初登場。
是非あたたかく満員大盛況で迎えたいところです。
よろしくお願いします!!



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▲パピコ

パピコさんとは昨年秋、下関T-gumboで対バンさせて頂き、
その乾きかけたカサブタをあえて剥がすような、
ヒリヒリした痛みを伴う歌とその存在感に圧倒されました。
先日「ほとりの商店」のやないけい君と会ったら、
「パピコちゃんとオレは大学の同級生だ!」とのこと。
え〜!!世の中狭いなあ〜っと改めて驚きました。




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▲てる

てるさんの歌は、
昨年11月博多音楽酒場ブギでのライブで拝聴。
1曲目の、ちょっとラグタイム風コード進行のオリジナル曲だけで、
もう私のツボのど真ん中を押されてしまいました。
「青い影」の日本語バージョンも印象に残りました。
独特の安定感と柔らかさを持った唄うたいです。

ということで、ぶらん亭では珍しい、
美しい女性ふたりの顔合わせです。
1年で一番心地よい5月の夜、
借り物でない、
作り物でない、
存在感あふれるふたりの唄を、
心に響かせて下さい。



ということで場所のご案内。

モノレール片野駅下車。
改札口を出て左手前方の階段を降り、
ちょっと先の交番の角を左、
そのまま足立山方面に向って歩いて約8分。
フォルクスがある信号のその次の信号、
「たまりば」という居酒屋さんのあるビルの2階です。
お店じゃないので、看板とか探しても見つかりませんよ。

車でお越しの方は、すみません、駐車場はありません。
下の地図を参照に、近所のコインパーキングをご利用下さい。




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4番が一番近くて、うちまで徒歩1分ですが、ちょっと料金が高いですね。
3番が距離的にも料金的にもベストですが、3台しか停められません。
ダメもとで最初に行ってみましょう。
1番、2番からでも、ゆっくり歩いても5分はかかりません。



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▲猫も待ってます。
 左ブラン(♀) 右ルテン(♂)。
 キテニャッ!と申しております。




2018年5月 7日 (月)

お前はあれが他人に通用するとでも

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百年文庫81 「夕」  株式会社ポプラ社 2011年

 鷹野つぎ 悲しき配分
 中里恒子 家の中
 正宗白鳥 入江のほとり

視力の落ちた老人には、
大きな活字の「百年文庫」はじつにありがたい。
その上、どの巻も収録された作品にハズレがない。
ということで、
百年文庫81の「夕」で初めてその作品に触れた正宗白鳥。


正宗・・・、
正宗ってなんだ?
妖刀か?銘酒か?
って、
それだけでも恥ずかしいのに、
おまけに白鳥!
いやはや・・・、

ということで、
今までその名前だけで敬遠していた。

「入江のほとり」は1915(大正4)年、
正宗36歳の作。
百年文庫背表紙によると

   東京で気儘に学問をする栄一、
   地元で代用教員を務める辰男・・・
   瀬戸内海沿岸の旧家に生まれた六人兄弟は、
   「家」を起点にそれぞれの将来を思い描く。

という作品。




正宗は6男3女の長男。
兄弟は小説家、画家、国文学者、植物学者、実業家と、
みな人並み以上の成功をおさめたらしい。
ただひとり四男だけが変わり者で一族のお荷物的存在。
「入江のほとり」では「地元で代用教員を務める辰男」として描かれている。


いや、いますね、
どこの親戚の中にも、
ひとりは困った変わり者が。

うちの場合はオレですね。
よく出来た兄ふたりの下の、
どうしようもない甘ったれのふてっくされがオレでした。


変わり者の辰男さん、
一番の楽しみは独学での英作文なんですが、
その英語というのが、

   まったくの独稽古を積んできたのだから、
   発音も意味の取り方も自己流で世間には通用しそうでない。

というもの。
それでも本人にとってはそれがなによりの楽しみなんですね。
辞書を引き引き勝手な作文を英語に置き換えて行く、
無意味なことであっても、その行為自体が楽しいんですね。
そんな辰男に長男の栄一(白鳥)は言います。

  「今お前の書いた英文を一寸見たが、
  まるでむちゃくちゃでちっとも意味が通っていないよ。
  あれじゃいろんな字を並べているのに過ぎないね。
  三年も五年も一生懸命で頭を使って、
  あんなことをやっているのは愚の極だよ。
  発音の方は尚更間違いだらけだろう。
  独案内の仮名なんかを当てにしてちゃ駄目だぜ。」

  「…………。」

  「なぐさみにやるのなら何でもいい訳だが
  それにしても和歌とか発句とか田舎にいてもやれて、
  下手なら下手なりに人に見せられるような者をやった方が面白かろうじゃないか。
  他人にはまるで分らない英文を作ったって何にもならんと思うが、
  お前はあれが他人に通用するとでも思ってるのかい。」

  そう云った栄一の語勢は鋭かった。
  弟の愚を憐れむよりも罵り嘲るような調子であった。
  「…………。」
  辰男は黒ずんだ唇を堅く閉じていたが、
  目には涙が浮んだ。

いやはや、身につまされます。
誰に聞かせようとか、
それで身を立てようとか、
それでなんとかしようとか、
そんな目的もなく、
どこにも通用しない、
通用させようという努力もなく、
ただただ自分の楽しみとしてつまらない唄を作り続けていた、
20代の自分とそっくりだぶります。

   お前はあれが他人に通用するとでも思ってるのかい。
   弟の愚を憐れむよりも罵り嘲るような調子であった。

胸を突かれますね。
でもその兄は、
兄弟の中で自分の資質に一番近いものを、
実は辰男に感じているんですね。

   「おれの子供の時分の気持に似てやしないかと思う。
   おれも家にじっとしていたらああなったかもしれないよ」

自分は小説で身を立てることができたが、
自分の小説も、弟のひとりよがりの英作文も
つまりは同じようなものかもしれないとの思いでしょうか?
そのような思いは白鳥晩年の作「リー兄さん」にも書かれている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  この弟が、半世紀近く後に、「リー兄さん」にもう一度描かれる。
  これは白鳥八十二歳のときに書かれ、白鳥最後の小説となったものであるが、
  リー兄さんこと林蔵、すなわち白鳥の四弟・律四の死を、
  兄・鉄造、すなわち白鳥の立場から描いている。
    【講談社文芸文庫解説(千石英世)より】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「リー兄さん」は講談社文芸文庫「何処へ 入江のほとり」に収録されている短編。
「リー兄さん」と書いて、リーああさんと読むらしい。
兄弟は皆、律四(入江のほとりでの辰男)を、
年上、年下にかかわらず、
あだ名として「リー兄さん」と呼んでいるわけです。




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何処へ 入江のほとり  講談社文芸文庫 1998年




  父親は或る日、きょうだいの中での出世頭の長男の鉄造に向かって、
  「お前はリーに似ている。でも、お前はちゃんと世を渡っているんじゃからそれでえい訳じゃ」と、
  真面目に云った事があった。
  子を見る事親に如かずと云われているが、鉄造は意外な父親の批判を受け入れて、
  自分とリー兄さんとの類似を検討したことがあった。
  検討したってよく分からないが、ただ運次第で、
  彼の生涯が我の如くであり、我の生涯が彼の如くであったのか知れない、と思ったりしていた。


  父親が昔彼に向かって「お前は林蔵に似ている」と云ったことをふと思い出した。
  それから自分が画家になっていたら、林蔵の絵のような絵を書いていたのじゃないかと思ったりした。
  林蔵の絵だってここに傑れた批評家か鑑賞家か或いは愚かな批評家か鑑賞家が出て来て、
  これは独特の妙味ある絵画であると激賞したら、ゴーガンかゴッホか鉄斎かの如く持て囃さるかもしれない。


「傑れた批評家か鑑賞家」のあとに、
「愚かな批評家か鑑賞家」と続く視点が面白い。
小説であれ、絵であれ、唄であれ、
実用的でないそれらには、
絶対的な価値の基準はなく、
世間の評価は無意味だということでしょうね。

作家として名声を得ることの出来た自分の作品、
ただの汚い絵としか見えない弟の絵、
それにだれが正当な評価を下すことが出来るのか?
それは「ただ運次第で、彼の生涯が我の如くであり、
我の生涯が彼の如くであったのか知れない」のではないか?

そんな82歳の白鳥の思いに、
人が生きてなにごとかを為す、
そのことのいとしさ、淋しさを、
そして誰の人生もそのようなものだという、
抗っても諦めても結局はそのようにしかありえないというそのことに、
言い方は変ですが、
なにか安堵のようなものも感じました。

「リー兄さん」、
文庫本で12ページの、
短い、
そして読後感の深い作品です。




森の小道で眼福

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林の脇で見つけた奇麗な花です。
初めて見ました。
調べてみるとキンラン(金蘭)という花のようです。

Wikipediaによると

元々、日本ではありふれた和ランの一種であったが、1990年代ころから急激に数を減らし、
1997年に絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)として掲載された。
また、各地の都府県のレッドデータブックでも指定されている。
同属の白花のギンランも同じような場所で同時期に開花するが、
近年は雑木林の放置による遷移の進行や開発、
それに野生ランブームにかかわる乱獲などによってどちらも減少しているので、
並んで咲いているのを見る機会も減りつつある。

とのこと。


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菌根菌との共生関係が強いので、
持ち帰っても栽培はきわめて難しいということですから、
もし見つけてもそっとしておきましょうね。


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で、こちらはギンラン(銀蘭)。
写真が悪くて残念!
「並んで咲いているのを見る機会も減りつつある」というキンランと、
並んで咲いてたんですが、
そのツーショットはうまく撮れませんでした。
それでもこの眼で見られた幸運、
犬も歩けばなんとやら、
ヒマなおっさんも、
思わぬ眼福に預かりました。



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この花も奇麗でしょう?
別の林の脇で見かけました。
スイセンアヤメ(水仙菖蒲)というようです。
最近ではスパラクシス(スパラキシス)とも呼ばれ、
園芸種としても親しまれているそうですが、
やはり自然の中で見るのが一番!


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いじけたりせずに、となりで胸を張って咲くオニタビラコが、
けなげで素直でいいですね。




2018年5月 4日 (金)

みどりの日

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今日は「みどりの日」。
「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」休日なんだそうです。


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ということで、みどりの写真です。




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葉っぱにも、
いろんなカタチ、いろんな付き方があって面白いですね。



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これはなんだかおいしそう。


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濃い緑、明るい緑。



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緑の世界も新旧交代の季節ですね。



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今年の若葉、
去年のカラスウリ。
嗚呼!



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モミジのあちこちについた、
赤いプロペラのようなもの、
もみじの種子なんだそうです。
この赤い葉をヘリコプターのようにして、
遠くまで飛んで行くんでしょう。



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足元に紫色の花びら。
見上げるとそこには見事なフジ!
というのは、なかなかのときめきです。




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藤棚の藤も奇麗ですが、
やっぱり自然の中で見る藤が素敵です。



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これはなんの樹でしょう?
クリーム色の面白いカタチの花を咲かせてます。


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まるでミニチュアのひまわり畑。
タララ〜ラ ラ〜ララ〜
あの哀感あふれるヘンリー・マンシーニのテーマ曲が聞こえてきそう。
もちろんあの映画のこと。
テーマ曲だけで泣きそうなので、
じつはいまだに映画はちゃんと見てないんですけどね。
ジシバリ、別名イワニガナ。



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ギョッ!
なんとなく不気味なこちらはその名もマムシグサ。
サトイモ科ということですから、
あの里芋のなかまなんでしょうが、
こちらは有毒だそうです。



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ということで、
まだ2日、
休みが続きます。
どうぞ良い休日を。


2018年5月 3日 (木)

草叢写真館【5月】

  自然は一巻の書物であり、
  神がその著者である。
    ウイリアム・ハーヴェイ

ということで、
またもや草むらです。

他に載せるものはないのか?
と言われそうですが・・・、

何の変哲もない草むらですが・・・。


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お退屈さまでした。

いえいえ、
ちゃんと本も読んでますし、
音楽も聴いてますし、
時々は人とも会い、
会話もしています。
ごはんもちゃんと食べてます。
大丈夫です。
猫も元気です。




メイ・バスケット


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世界でいちばんすてきな場所はどこでしょう。
私は弟やいとこたちとよく長いこと真剣に議論したものです。
男の子たちはたいてい森の中や湖の近くを挙げますが、
私は草が深くしげり、花々が咲き乱れ、
春、夏、あらゆる時にさまざまな姿を見せてくれる
草原の味方でした。
毎年五月一日になると、
一家総出でメイ・バスケットの花をつみに草原に出かけました。
まず小さなバスケットを作っておいて、
キンポウゲやアメリカサクラソウ、ユリなどの花を入れ、
仲のよい友だちに贈ります。
花かごを玄関の石段に置き、
ベルを鳴らしてすかさず逃げるのがならわしです。
(略)
戸外に出ていっしょに楽しむことができないお年寄りや
病気の人にも花かごを届けてあげました。
五月一日、メイデイは冬の雪や寒さに終わりを告げ、
暖かい春や夏の日々の訪れを約束するうれしい日でした。

湖のそばで暮らす W・ウィルキンス(「草原」の冒頭部)
蓮尾純子・東聲子:訳 ちくま文庫 2007年

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2018年4月25日 (水)

花日記

え〜、
花日記などとタイトルをつけましたが、
ごくごく近所の公園を、
散歩しながらの撮影ですからね、
珍しいものはなにも出てまいりませんです。


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▲おなじみカラスノエンドウ(烏野豌豆・マメ科ソラマメ属)です。
 本名?ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。
 昔の子どもにとっては「ピーピー豆」。



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▲オニタビラコ(鬼田平子・キク科オニタビラコ属)です。
 なんで「オニ」なんてついちゃったんでしょうかねえ?
 納得のいかない名前です。




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▲ニガナ(苦菜・キク科ニガナ属)です。
 その名の通り苦いそうです。
 でも食べられるそうです。
 和え物や炒め物にいいそうです。




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▲ヤブニンジン(藪人参・セリ科ヤブニンジン属)です。
 名前はニンジンでも、食べられないようです。
 この花のカタチ、昭和のおじさんは線香花火を思います。




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▲オドリコソウ(踊子草・シソ科オドリコソウ属)
 扇子を持って菅笠をかぶった踊り子に見立てての名前ということですが、
 どうでしょうか?
 私には踊る時の手付きのように見えます。



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▲サギゴケ(鷺苔・サギゴケ科サギゴケ属)
 苔とついてますが苔ではありません。
 小さい花が這うようにびっしり咲くからそんな名前をつけられたんでしょうか。
 こうして見るとミニチュアの菖蒲園のようですね。




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▲こちらは本物の苔。
 花のように見えるのは胞子嚢だそうですが、
 この時期のこういうの、苔の花と呼ばれ、
 季語にもなってるようです。




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▲タニギキョウ(谷桔梗・キキョウ科タニギキョウ属)
 いかにも初夏の花といった爽やかな風情。

 今年も、夏はすぐそこ。
 年ごとに季節の巡りが早くなっていくように感じられます。

 というような文、
 つい最近も書いたような・・・?



鳥日記

え〜、
鳥日記などとタイトルをつけましたが、
ごくごく近所の公園を、
散歩しながらの撮影ですからね、
珍しいものはなにも出てまいりませんです。
ハイ。




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▲おなじみ、
 ツグミでございます。



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▲カラスでございます。
 ハシボソガラスです。




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▲スズメでございます。
 タンポポとツーショット!



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▲ムクドリでございます。
 スミマセン!!こんなんばっかりで。




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▲セキレイでございます。
 これもどこにでもいますね。




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▲これもセキレイでございます。
 でも顔の辺りの雰囲気、上と下でなんだか違いますね。
 上のはっきりした白黒はどうやらオスの夏羽。
 下のまだらのグレーっぽいのはメスかと思います。
 間違ってるかもしれません。



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▲バンでございます。
 珍しく陸に上がってひなたぼっこです。




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▲けたたましく水面を走り回ってるのもいます。
 縄張り争いでしょうか?
 オレノ オンナニ チョッカイ ダスナ〜!!
 というところでしょうか?




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▲これぞ秘法水渡りの術!
 って、
 バンも大変ですね。




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▲コゲラでございます。
 キツツキのなかまです。



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▲今年も、夏はすぐそこ。
 年ごとに季節の巡りが早くなっていくように感じられます。
 子どもの時には永遠だったのに・・・。





2018年4月24日 (火)

草叢写真館

今日は雨だもんで、散歩に行けなくて、
で、部屋でおとなしく、
この頃撮った写真を整理してますと、
何を思って撮ったんでしょうか?
こんな草むらの写真が何枚もありまして、

ということで、
今日のお題は「草叢写真館」。
「草叢」は「草むら」と読みます。
「ソウソウ」とも読みます。
「だからなんなんだ?」と言われると、
いえ、別に、ただそうなんですよというだけで・・・。

単なる草むらなんですがね、
「草むらのどこが面白いんだ?」と、
問われても困るんですが・・・、
でもなぜか捨てがたいなと・・・、


スミマセン!!


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黄色いのはキツネノボタンですね、多分。



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これも多分そう。



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よく似てますがこれは多分キンポウゲ。



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どう違う?と問いつめられても答えられませんが、
まあ、なんとなく雰囲気が違うということで・・・



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これこそ雑草中の雑草、
本名?ヤエムグラ。
個人的には好きな雑草。
名前も可愛いし。


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これはムラサキサギゴケ。
名前はコケでもコケのなかまではありませんよ。
れっきとしたシソ科の花です。


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ピンクの花はカラスノエンドウ、
黄色いのはヘビイチゴでしょうか?



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タンポポやカラスノエンドウやレンゲやアザミやなんやかや・・・。


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これでおしまいです。






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