2017年4月21日 (金)

目玉で読んで、心で感じる

すっかり眼が悪くなって、本が読みづらくなった。
そのうち読書用の眼鏡をこしらえなければと思っているが、
面倒で先延ばしにしている。
しばらく本から離れてみるのもよかろうという気もある。
でも、まったく読まないというのも、
なにか芯が抜けたようで、
精神が停滞しそうな気もする。

ということで、
この頃はポプラ社の百年文庫をポチポチ拾い読み。
このシリーズは字が大きくて助かる。
100冊シリーズの各巻に、短編を3編ずつ収録。
小説はあまり読まないんだけど、
これはよほどの目利きがセレクトしてくれてるようで、
どの巻もハズレがない。
そもそも、オレが、
もっとも文章が上手い!と思っている作家、
幸田文さんとは、
このシリーズ中の「音」の巻で出会った。

今回読んだ中では、
「店」の巻の「婦人靴」が最も印象に残った。
「青い山脈」や「石中先生行状記」など、
その多くの作品が映画化され親しまれている石坂洋次郎1956年の作品。
この作品も「チエミの婦人靴」として映画化されているらしい。


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百年文庫27 店 2010年 ポポラ社
●石坂洋次郎「婦人靴」●椎名麟三「黄昏の回想」●和田芳恵「雪女」

まだ「スター」がいた時代、
中卒、見習い職人、女子工員、
楽しみは「明星」「平凡」などのスター雑誌、
ごちそうはラーメン、
休日の娯楽は映画、
デートは公園でゆで玉子とアンパン、のしいか、林檎・・・。
貧しさ、気後れ、憧れ、見栄、
背伸びして吸って気分が悪くなった煙草、
そして文通!

ああ、
文通・・・!

あの時代、
遠い町への、
遠い異性へのあこがれを満たす、
数少ない手段、
文通!
ペンフレンド!

あの時代に青春を過ごした人の多くは、
胸が甘酸っぱくなる言葉じゃないでしょうか?

今、60代以上の方なら、
大抵の方が文通の思い出があるんじゃないですか?
顔が赤くなる方も多いかもしれませんが、
いいんじゃないですか?
青春ってのは、
そんなのが。

明朗な作風で知られる石坂洋次郎だが、
同郷(津軽)の葛西善蔵が困っている時、
その代作をしたこともあるらしい。
およそ正反対の資質に思えるが、
代作したその「老婆」は、
「最近の葛西作品は低調だったが、
この作品は、みちがえるほどひきしまった好短編である」と、
批評家にほめられたという。

椎名麟三は初めて読んだが、
屈折した感情をよく捉えていて、
一気に読まされた。
この人のものはもうすこし読んでみたい。



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百年文庫53 街 2010年 ポポラ社
●谷譲次「感傷の靴」●子母沢寛「チコのはなし」●富士正晴「一夜の宿・恋の傍杖」

「街」では子母沢寛「チコのはなし」に泣かされた。
チコというのは犬の名です。
犬を飼ってる方は絶対読んではいけません。
犬じゃなくても動物を飼ってる方、
飼ってなくても動物好きの方、
決して読んではいけません。
あっ、いけません!と言ってるのに・・・、もう。
知りませんからね。
どうしても読むんだったら人がいないところでね。

「感傷の靴」の谷譲次は別名「牧逸馬」「林不忘」。
そうです、ご存知「丹下左膳」の作者ですね。


百年文庫55 空 2010年 ポポラ社
●北原武夫「聖家族」●ジョージ・ムーア「懐郷」●藤枝静男「悲しいだけ」

北原武夫は初めて読んだ。
川崎長太郎の中学の後輩で、一緒に同人誌を出したことがあるという。
後、坂口安吾、矢田津世子らと同人誌「桜」を創刊。
宇野千代と27年暮らし、後離婚。
「聖家族」の、思い立ったらすぐ行動に移す主人公は、
ひょっとしたら宇野千代がモデルなのか?
主人公も、その奔放な奇妙な行動を奇妙に思わないらしいまわりの人々も、みんな奇妙で、
のどかな童話のようでもある、なんとも不思議な味わいの作品。


百年文庫10 季 2010年 ポポラ社
●円地文子「白梅の女」●島村利正「仙酔島」●井上靖「玉碗記」

島村利正もこの本で初めて知った。
ごく短い、これという起伏もない作品ながら、読後感は深い。
苦労ばかり続いたように見えようが、
気楽なように見えようが、
その人にはその人の人生、
傍目から見てどうであれ、
最終的に自分の人生を肯定できる心境に立ち至れる、
人の生きる意味はそのことに・・・、
などと、
薄っぺらいおっさっんがしたり顔で薄っぺらい感想文を書くと、
かえって作品の味わいから遠くなってしまう。
仙酔島は瀬戸内海に実際にある風光明媚な島らしい。


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と、数日前、
ここまで書いておいて、
とうとう今日、眼の治療を受けてきた。
「目玉に注射」という、考えるだけで恐ろしい治療である。
楽しい事じゃないからねえ、
ずっと先延ばしにしてきたんだけど、
日に日に世界がゆがんでいくし、
免許証の更新も近づいて来たし・・・。

ということで、
行ってきましたよ「目玉に注射」。
男ですからね、なんてぇこたぁなかったさ!
これから1か月毎に最低あと2回は「目玉に注射」だ。

で、
なんと、
おまけに白内障も出始めていると言う。
トホホ!
どうもこの頃世界がかすんで薄暗くなったと思ってたんだ。

でも、まあね、白内障はね、
60代なら80%くらいはなるというしね、
今はまだしなくてもいいんだけど、
もっと進んだらしなければというこちらの治療は、
眼の水晶体を砕いて!それを吸い出して!取り除いて!
かわりに人工のレンズを入れるんだと・・・・・・・・・。
いえ、
男ですからね、、なんてぇこたぁないさ!
昔は治療法もなかったってんだからねぇ、
今は治療できるってんだからね、
いい時代だよね、よかったよね。
「水晶体を砕いて」なんて言ったってね、
男ですからね・・・。
なんてぇこたぁ・・・、
ね。



先日のライブ、次回のライブ【2017年4月】

雹が降ったり大雨が降ったり、
散々なうちに桜も散り果て、
あっというまに新緑の季節。
どちら様も、
ご機嫌うるわしくお過ごしの事と思います。

というわけで、
先日4月15日(土)は、
ホリホリ&ワタルのブルースライブでした。


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▲博多から駆けつけてくれたフルショー君、
 道を間違えてずぶ濡れでたどりつきながらも、
 立派にオープニングアクトを努めてくれました。
 ありがとう!



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▲フルショーラストの「ブギー」では、
 ベースやギターも参加。



と、ここまで撮ったところで、
思いがけずカメラのメモリがいっぱいで、
あとは撮影できず。

ということで、
以下はお客さんが送ってくれた写真。
Poppoさん、
Thanks!
です。

Photo

▲ホリホリ



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▲ベース:フクヤマワタル
 ギター:ジョン



前回はホリホリ&ワタルでしたが、
今回はギターのジョンさんも参加してくれてトリオ編成。
ジョンさんのジョンは、
ニューオーリンズ音楽を体現するミュージシャン
「ドクター・ジョン」のジョンだそうです。

休憩をはさんで第2部の最初には、
次回出演予定の飯塚のガクさんが「流民ブルース」を披露してくれました。
写真がなくて残念!


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▲ボーカルもギターも超絶テクのホリホリですが、
 今回は特にハープ聞かせどころ満載大サービス。
 ハープっていうのは竪琴じゃなく、
 穴が10個の小さなハーモニカのことね。



ということで、
フルショー、ガク、ホリホリトリオと、
ブルース三昧の春の夜。
いつもは女性客の多いぶらん亭ですが、
この夜はおっさん達が圧倒的。
みんな持ち込みの酒を抱えて座ってます。
え〜と、出演者も入れて、
女性が4人、
男が12人だったかな?


ブルースって、
決して、おっさんだけのもんじゃないのにねぇ〜。
楽しいのにねえ、ブルース。

でも、ま、
ブルースライブで女性の方が多くなって、
おっさん達がすみっこで小さくなってるなんてなると、
それも妙なんだけどねぇ〜。

最後に残されたおっさん達の聖地か?
ブルースは。


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▲いつも通り我が物顔で闊歩するブラン



ということで、
次回5月は27日(土)、
飯塚の唄うたい国房学、
通称ガクさん初登場!
そして山本作兵衛さんが絵を描いた紙芝居
「筑豊一代」の上演もあります!


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時  5月27日(土曜日) 6時開場 7時半開演
出演 国房学(ピアノ・ギター 弾き語り)
   服部信和(紙芝居上演)
席料 500円・持込み自由
場所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
   北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
   (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
   電話 093ー951ー6143
   モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど


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国房学、通称ガクさんとは、
なんのかんので40年近い付き合いになる。
話せば長い。
(写真は飯塚「でくのぼお」にて)


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▲炭坑一代 画:山本作兵衛 作:王塚跣(せん)

そして飯塚と言えば炭坑。
この紙芝居は、演者の服部信和氏のお父さんが、
作兵衛さん達と一緒に作ったもの。
これも話せば長い。
詳しくはまたあらためて書きます。


2017年4月19日 (水)

ロクオン ギシ ダ ニャ!

MTRでの音の編集を頼まれました。
もう10年ほど使ってないので、
使い方を思い出すのに一苦労!


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ニャニ シテル カ ニャ?

難しいことしてるんだから、あっち行ってな。



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テツダッテ ヤル ダ ニャ!
コノ ツマミ ウゴカセバ イインカ ニャ?

やめて! なっ、お願い!



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コレハ ドコニ サスンカ ニャ?

うわ〜っ!さわらんといてくれぇ〜!



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チェッ! ジャ ネル ニャ!
コレ ネゴコチ イイ ダ ニャ!

なあ〜、なんでわざわざそこで寝る?


2017年4月18日 (火)

木の芽時

どうでもいいんですが、
木の芽時と入れて検索してみると、
いちいち「木の芽時(このめどき)」と、
読みをつけてる記事が多くて、
ちょっとイラッとしましたね。
いいじゃないですか「きのめどき」でも。
私、60年以上「きのめどき」でやってきましたが、
なんか、いけなかったんですかねえ?

ま、別にイラッとするほどのことでもないんですがね。
いちいち「木の芽時(このめどき)」と注釈つけられると、
意地でも「きのめどき」と読みたくなりますよね。
え?なりません?
おまえだけだ?
えっ?
ひょっとして老化現象?

スミマセン!
つまらないことを並べてしまいました。
お口直しに瑞々しい新芽や若葉の写真をどうぞ。


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こうして見ると、
やっぱり、
若いもの、新しいものって、
それだけで美しいですね。

老いたもの、古びたものは、
曲がったもの、ひねたものは、
硬くなったもの、乾いたものは、
よくよく心せねば。


2017年4月17日 (月)

ありふれた町中の花

今年の春は雨が多いですね。
今日も雨です。
外に出られないので、
撮り貯めてた写真の整理です。


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これはキュウリグサですね。
整理してると、
こんな道ばたの雑草ばかりたくさん撮ってます。
なにが面白かったんでしょうか?



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タネツケバナですね。
タネツケバナにもいろいろ種類があるらしいんですが、
とにかくタネツケバナです。



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これはナズナですね。



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これはキツネノボタンだと思いますが、
葉っぱの感じ、低く茂った感じが、
どうも普通のキツネノボタンとは違うようです。
ちょっと調べてみると、
トゲミノキツネノボタンという種類のようです。
だからなんだ?って言われても・・・、
別になんでもありません。



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これはマツバウンラン。
このたおやかさが好きです。
この時期、
町中でもあちこちに、
けっこう群生してます。



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おなじみホトケノザです。
懸命に蜜を吸ってる蜂が可愛いので撮りました。


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シロバナマンテマです。
あまりなじみのない花かもしれませんが、
実は一度覚えると、
どこででもあたりまえに見かける花です。



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これこそおなじみ中のおなじみ、
カラスノエンドウ。

ということで、
今日は「ありふれた町中の花」の巻でした。


今日も、
いくつかムッとさせられたり、
ガッカリさせられたり、
期待をはぐらかされて「またかよ〜!」なんてイヤんなったり、
オレっていったい何度こんなことばかり繰り返してるんだバカッ!と、
ため息ついたり、
そっちがそういうからそうしたのに今さらなんなんだよ〜!
とか、
なんだ、オレが勝手にそう思ってただけなのか・・・、
フ〜ン、そうなのか・・・・・・、
とか、

でも、
ちょっと嬉しいこともあったりして、

で、
そんなあれこれの大半は、
明日には忘れてるだろうというようなことで、
と、
つまり、まあ、
今日も、
そんな、
いつも通りの、
人生の中のありふれた一日だったわけです。

大抵の人の人生は、
こういう日々が大半で、
つまり誰の人生も、
そのほとんどは、
どうでもいいような些細な事で出来てて、
でもひょっとしたらそれは、
幸せなことなのかもしれないと、
今、思いましたが、
どうなんでしょう?

明日はまた、
違う風に思うんでしょうが・・・。

2017年4月13日 (木)

今年もこうして春は過ぎ

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せっかくの桜の時期、
今年は雨続きでちょっと残念でしたね。



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「桜が咲いたら小学校へあがって、
みんなと遊んだりお勉強したりできるんよ」と言われ、
親戚が贈ってくれた文房具セットの箱を開けては閉め、
待ちこがれてた入学式。
その初日、
なぜか、わけのわからないまま先生から怒られて、
集団生活の入り口でいきなりつまずいてしまった。


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別にそのせいというわけじゃなく、
もともと持って生まれた性格なんだろうけど、
大勢の人とそつなく付き合っていくというのは、
いまだに苦手だね。
スクラム組むとかいうのは、
できません。
そんな性格でも、
なんとかかんとか、
60過ぎまでやってこれたんだからなあ・・・
ありがたい。


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ところで、
桜といえば染井吉野ですが、
ぼくは花びらの白いこれ、
大島桜っていうんですか?
この桜が好きです。


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2017年4月11日 (火)

ワレモノ チュウイ ダ ニャ!

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▲「われもの注意」と書いてあります。
 「ガラス・ビン・セトモノ」とシールも貼られてます。



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▲さて、中身は?



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▲ハイ! テン チャン デ〜ス! ダ ニャ!

 うん、まあ、わかってたんだけどね。


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▲「ワレモノ」ッテ ナンカ ニャ?
 
 もろくて、こわれやすいもののことだよ。


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▲ジャ オレッテ ワレモノ ナノカ? ダ ニャ?

 バ〜カ! 
 そういうのは、もっといいとこの猫が言うことだ。
 おまえなんかタダの駄猫なんだから、簡単にこわれたりなんかするもんか。
 おまえはいつまでも、元気でいるんだ!
 このバカ猫!



2017年4月 6日 (木)

今度の土曜日(15日)はブルースライブです!

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時   4月15日(土曜日) 6時開場 7時半開演
出 演 ホリホリwithフクヤマ・ワタル
入場料 500円(1ドリンク込)・持込み自由
    終演後、投げ銭にて出演者さんへの応援お願いします。
場 所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
    北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
    (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
    電話 093ー951ー6143
    http://burantei.blog.bbiq.jp/
    モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど
    駐車場はありませんが、近くにコインパーキング数カ所あります。

 ※会場には猫がいます。猫アレルギーの方はご用心ください。
 ※お店ではありませんので、ネオンや看板などは出てません。

ということで、
4月のぶらん亭ライブはホリホリwithフクヤマ・ワタルの
ブルースライブです。

ブルースというと、
なにやら空の酒瓶とヨレヨレのおっさんが道ばたに転がってて、
そのおっさんは多分失業者で、
きっと嫁さんにも逃げられたんだろうなあなどという、
なんかそんなイメージがあるかもしれませんが、
そういったことは全然ない!
ことはないのでありまして、
酒場、喧嘩、賭博、イカサマ、間男、浮気女、監獄、労働、
農場、貧困、憂鬱、逃亡、鉄道、泥道、墓石・・・、
ネズミは食物を食い荒らしちまうし、
列車はあの娘を連れてっちまうし、
おまわりはオレを目の敵にしやがるし、
帰り道は石ころだらけだし、
2たす2は4だし、
と、まあ、まったく、
ユメもチボウもないよっ!
キビシィ〜ッ!!
てなもんですが、
でもそれが現実なわけで、
それを茶化したり、笑い飛ばしたり、
強がってみせたりしながら、
ともに肩を寄せてくれるのがブルースで、
だからブルースを聞くと不思議に元気になるんですね。
少なくとも、
一人じゃないとか、つながってるとか、そのままで大丈夫とか、
そんな「喧嘩売ってるのか?」と言いたくなるような歌を聞くよりは、
遥かに心底元気になれますよ。

というわけですからね、
「なんとなくブルースってとっつきにくいわ」なんて
思ってらっしゃるお嬢様方、そしてもとお嬢様方もですね、
この機会に是非ナマのブルースをお楽しみ頂きたいものです。


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▲昨年2月出演時のホリホリ&ワタル


もちろんホリホリ&ワタルは、
「ブルースには少々うるさいぞ!」というおっさん方にも、
きっと満足頂けます。
どうせなら車を置いてお越しください、
ブルースと酒で至福の一時を心ゆくまでご堪能下さい!
モノレール片野駅から歩いて10分もかかりません。

ブルースと酒がこよなく好きというおっさんが、
いまのところ二人は来る予定。
女性陣は、多分4人は来てくれます。
ということですから、
決してむさ苦しいおっさんばかりの場ではありません。
女性の方も安心してお越し下さい。

スペース的には狭いところ(15人くらい)ですが、
雰囲気的には常連で固められたような窮屈な場所ではありませんので、
初めての方もぜひ気後れなくお越し下さい。

なお当日は、
やってる音楽はモロブルースというわけではないんですが、
その存在自体がブルースという博多のフルショー君が、
オープニングアクトに駆けつけてくれます。
こちらも、乞う、ご期待!!

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▲純情過激でパンクな詩人フルショー


ということで場所のご案内。

モノレール片野駅で降りて足立山方面に向って徒歩8分、
途中結婚式場、パチンコ屋、フォルクスがあって、
「四季の里」という料理屋さんの隣のビルの2階。
1階は「たまりば」という居酒屋さん。

車でお越しの方は、すみません、駐車場はありません。
下の地図を参照に、近所のコインパーキングをご利用下さい。


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4番が一番近くて、うちまで徒歩1分ですが、ちょっと料金が高いですね。
3番が距離的にも料金的にもベストですが、3台しか停められません。
ダメもとで最初に行ってみましょう。
1番、2番からでも、ゆっくり歩いても5分はかかりません。



2017年4月 4日 (火)

桜の頃には思い出す

何年か前に聴いた桜の歌がこの頃妙に思い出されて、
でも題名も歌手名もうろ覚えだったので、
ネットで検索したが、
なかなか出てこなかった。

あれこれ調べて、ふくい舞の歌う「いくたびの櫻」だとわかった。
作曲の佐藤博さんが、亡くなった愛犬のために作っていたメロディーに、
ベテラン作詞家の山上路夫さんが詞をつけたものらしい。
2011年に日本有線大賞と日本作詩大賞を受賞しているとのこと。

検索でサッと出て来ないということは、
この曲、一般的にはあまり知られてないのか?
そうだったら残念だ。
それでも試聴回数10万回以上となってるから、
届くべき人のところには届いているのだろうけど。

ということでご紹介。
この曲、もしご存知なければ、
ぜひ聴いてみて下さい。





いくたびの櫻(アコースティックVer.)
歌:ふくい舞 詞:山上路夫 曲:佐藤博

  今年の桜は 早めに咲いた
  二人は肩寄せ この道歩くよ

  桜の咲いてる わずかなこの時
  誰もが束の間 花やぎ生きてる

  これから何年
  二人して桜を見るのでしょう
  今年も大事にして 散るまでの花を見る

  一年一度の 桜をながめて
  あなたといつまでも
  この愛に生きたい
  あなたと


  あなたと桜の 並木道歩いて
  おもわず見上げた 梢と青空

  春がめぐれば 桜は咲くもの
  今まで私も そう思っていたけど

  一年生きてた
  証だと 今では感じる
  花びらひとひらさえ 大切なその命

  一年一度の 桜をながめて
  あなたといつまでも
  この愛に生きたい
  あなたと


ざっと数えてみると作詞の山上路夫さん、その時75歳?
さすが深みのあるいい詞ですね。
まあ、若い人には受ける曲ではないかもしれませんが、
50歳以上くらいだと沁みるんじゃないでしょうか?
60歳以上のおっさんは、あらためてちょっと涙ぐみました。

桜の咲く頃に、亡くなった友人。
桜の咲く頃に、亡くなった父。
桜の咲く頃に、生まれた子供。

津山の桜、
松下電器工場の桜、
猫と記念写真を撮った桜、

年を取ると、思い出す事も多くなるから、
涙もろくなるのも仕方ないやね。

2017年4月 3日 (月)

あごんの桜

東京ではもう桜が満開ということだが、
こちらでは、いつもより遅いようだ。

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近所の桜の樹で撮った初めての猫「あごん」。
日付をみると2008年の4月3日。
9年前の今日は満開だったんだ。


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前の年の11月に貰って来た。
その時は、
自分が猫派になるなんて思ってもなかった。


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あごんという名前は、
仏教の初期の初期のお経「阿含経」から頂いた。
小さくて大切な初めてのものという意味で。


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春が来るたびに撮るつもりだった。
桜に限らず菜の花、新緑、藤・・・、
季節毎に、花とあごんの写真を撮るつもりだった。
秋のコスモスまで撮ったところでいなくなった。


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今日のあごんの桜。
今年はまだつぼみばかり。


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でも、だいぶ膨らんで来た。


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写真がとどめてくれたお前。
あの日のひととき。
今もどこかに生きているのなら、
9歳と半年になる。



2017年3月28日 (火)

先日のライブ、次回のライブ【2017年3月】

チラホラと、桜便りも届き始めた今日この頃、
どちら様もご機嫌うるわしくお過ごしの事と思います。

というわけで、
先日3月25日(土)は、
ぶらん亭初の落語ライブでした。

出演は噺の会じゅげむ小倉出張所代表の
山椒家小粒師匠。

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▲赤い毛氈、紫の座布団、
 狭いながらもぶらん亭が寄席に一変。


小粒師匠は当日若松イオンで
2回の公演を終えられた後でのぶらん亭です。
さぞお疲れのことだったでしょうが、
ナマの落語は初めてという人から、
落語にはチトうるさい連中まで、
全員を文句なく引き込み引きつける、
迫真の高座でした。


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▲寄席の太鼓や出囃子の説明を枕に、
 次第に観客を噺に巻き込んでいきます。


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1席目はおなじみ「時そば」。
冬の屋台のそば屋を舞台に、
うまく勘定をごまかす男、
それを真似して余計に勘定を払うことになる間抜けな男、
笑いも多く、そばを食べる仕草も見せ所の楽しい噺です。



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▲中入り前にはなんと紙切りまで披露して下さいました。
 最初は単に丸く切り抜いて「土俵!」と笑いを取ったあと、
 力士、そして尾長鶏。
 お見事!



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▲そして2席目は渋い「愛宕山」。
 文楽バージョンです。


春の愛宕山へのピクニック、
旦那の投げた小判欲しさに傘をパラシュート代わりに谷底へ降りる太鼓持ち、
降りたはいいが戻れない、
そこでギュ〜ッギュ〜ッと竹をしならせて・・・、
という仕草も大きな一大スペクタル。
ずいぶん演者はくたびれた、
見てるあたしもくたびれた・・・。

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▲終演後、疲れも見せず歓談に応じて下さる師匠。
 しばし落語談義に花が咲きました。

ということで、
お客さん大満足で大成功の落語ライブ。
これはもう定例化せよとのお声も頂戴致しました。
音楽ライブで予定はいっぱいですが、
なんとかまたどこかで落語ライブも入れたいものです。
小粒師匠、あらためてありがとうございました!!


ということで、
次回4月は15日(土)、
主におっさん達からリクエストの多い、
ブルースのホリホリ with フクヤマ・ワタルです。


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時  4月15日(土曜日) 6時開場 7時半開演
出演 ホリホリ with フクヤマ・ワタル
席料 500円・持込み自由
場所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
   北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
   (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
   電話 093ー951ー6143
   モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど




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▲昨年2月出演時のホリホリ with フクヤマ・ワタル

ブルース、
それも都会的になる前の、
南部ミシシッピあたりの泥臭いデルタ・ブルース。
ロバート・ジョンソン、チャーリー・パットン、ブッカ・ホワイトetc・・・、
ボブ・ディランも大好きなあたりのブルースですね。
おっさん達の好きなところでもありますが、
お嬢さん達にもなかなか良いものですよ。
聴かず嫌いはもったいない!
女性の方も是非お越し下さい。




2017年3月21日 (火)

お互いに涙もろくなってしまって

ガクさんは飯塚駅前で、
「でくのぼお」という喫茶店をやっている。

やっているというか、
今では店は休眠状態、
ガクさんの生き甲斐の、
グランドピアノを置くためのスペースと化しているようだ。
ガクさんはそこで毎日、
電気もつけず、冷暖房も入れず、
ピアノを弾いている。

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先日、
自身の生活支援のカンパライブをやりたいからと呼ばれ、
7年ぶりに訪ねた。

会わなかった7年の間に、
脳梗塞に見舞われ、
さらに子供の頃の古傷の弊害もひどくなり、
いろいろ大変なことになったと言う。

オレはオレで眼がつぶれそうだ、肺もつぶれそうだと、
病気の話なら負けていない。

まさか、オレ達にこんな、
病気の話をし合うような日が来るとは・・・。


出合った頃は、お互いピッカピカの20代。
それ以降、ガクさんの店ではもちろん、
なぜかボタ山のてっぺんや、
なぜか社会党の演説会や、
なぜかなんかよくわからん妙に健康的な?サークルの野外コンサートやと、
いろんなライブをやってきた。


今やお互い60代も後半だから、
40年来のつきあいになる。
その40年の間、
親しく会う時期もあれば、
何年間も疎遠のままの、
そんな時期もあった。


1

ガクさんは筑豊という場所、
昭和という時代、
そんな自身の生まれ育ちに根ざしたところで、
唄を作り、歌っている。

いい唄がたくさんある。
深くて塩辛い、なんとも味のある声も持っている。
楽器はなんでも上手い。
これだけの才能だから、
もっと陽があたってもいいんだが・・・。
陽があたるべきなんだが・・・。




脳梗塞を患って以後、
半身に麻痺が残り、
生計を立てていた新聞配達もできなくなったので、
今は病院から薬を貰う金さえないと言う。

ま、そんなわけでの今回の、
自身救済カンパライブとなったわけだ。



ガクさんの唄に、
「一合の酒」というのがある。
脳溢血に倒れ、
涙もろくなってしまった父親のことを歌っている。

オレも今は、猫のせいか、年のせいか、
風が吹いても泣くようなバカになってしまったが、
今みたいに涙もろくなる前から、
「一合の酒」には、
聴くたびに泣かされていた。


2

で、ライブでは「一合の酒」をリクエストしたが、
「オレもあんたと同じように涙もろくなってしもうたけさ、今は歌えんなあ」と言う。
そこを無理にと頼んで歌ってもらったが、
やはり途中で声がつまってしまった。
いやはや、
お互いすっかり涙もろくなってしまったもんだ。


ということで「一合の酒」、
昔の録音があるので置いときます。
ある程度以上の年齢を重ねた方には、
しみじみ沁みると思います。
聴いてみて下さい。



ichigou.mp3

▲一合の酒 (詞・曲/国房 学)
 
 母の涙もろさを
 あんなに笑ってた父が
 今じゃささいなことで
 涙を流す

 元気な頃は頑固で
 涙なんか誰にも
 見せたことはなかった
 強い人だったのに

  子供らのために
  汗水流して
  働いて
  ただひとつだけの楽しみといえば
  仕事終えての
  一合の酒


 古いアルバム開いて
 深くため息ついて
 若い頃の自分を
 じっと見ている

 そんな父の横顔
 そっと盗み見れば
 いたずらに過ぎた月日は
 重たくも悲しい

  誰にも言われぬ
  さみしさの中で
  生きてきて
  胸にたまってた
  我慢の涙は今一度に
  溢れ出した

 不治の病に倒れて
 身動き一つままならず
 眠ったり起きたりの
 余生をすごす

 着替えで父の体を
 そっと抱き起こせば
 私のかけた不幸の
 重さにも足りない

  子供らのために
  汗水流して
  働いて
  ただひとつだけの楽しみといえば
  仕事終えての
  一合の酒


できればガクさんには、
今からでも陽があたらないかなあ。
そしてついでにオレんとこにも、
おこぼれがこないかなあ
(コラコラ!さもしいこと言うんじゃない!)。


2017年3月17日 (金)

あっちもこっちも足腰も

もうね、
目、耳、歯はもちろん、
膝ね、肩ね、腰ね、
あちこちコチコチ、
あれこれかれこれ、
かすむ、にじむ、ぼける・・・、
グ〜ラグラのク〜ラクラ!
忘れてたけど、
よく考えると66歳だからね、
もう立派なおじいさんのわけですよ、
仕方ないですね、
昔だったら死んでる年なんですから。


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▲話題が暗いので、写真はきれいな花にしましょう。
 ったって、町角の雑草ですが。



目は加齢黄斑変性とかで、
50歳以上の約1%がなるらしいんだけど、
見事、100人のうちのひとりに選ばれてしまいました!
ちぇっ!

悪いのは左目。
左目だけで見ると世界はダリの溶けた時計みたい。
来月から治療を始めます。
なんと!目玉に!注射!です。
こわいよ〜ぉ!
残った右目は老眼に近視に乱視。


膝は両方。
座骨神経痛は右。
肩こりは左。
あと慢性副鼻腔炎が左ね、
これ、ひどくなると歯から目から頭まで、
顔の左半分全部痛んで大変!


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あとCOPDね。
COPDって書くとカッコよさそうだけど、
日本語だと「慢性閉塞性肺疾患」。
閉塞性という字面が怖いですねぇ。
いつも胸がムズムズしてますよ。
肺年齢95歳と診断されたのがもう10年以上前ですから、
今、オレの肺って105歳以上!?
やっぱり、もう死んでるじゃん!

それから、
耳も相当遠くなってしまいましたね。
人と話してて、何度も聞き返さなきゃならなくなったので、
そろそろ病院に行かなきゃなぁと思っております。
です。


いろいろある中で、
一番困るのは目かな〜。
本があまり読めませんからね。
本を読まないと精神も不活発になって、
なんだか行動も停滞してしまいがちです。



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それでも古本、新刊、
本はやっぱり買ってます。
しばらくは「つん読」の日々です。



2017年3月 8日 (水)

3月のぶらん亭ライブは25日(土)【落語】です!

ということで、
私の不手際が続きまして、
一部の方には「中止になるかも」と言ってしまった3月ライブですが、
下記のように3月25日(土曜日)開催の運びとなりました、です。

              記

時   3月25日(土曜日) 6時開場 7時半開演
出 演 【落語】山椒家小粒(噺の会じゅげむ小倉出張所代表)
入場料 500円(1ドリンク込)・持込み自由
    終演後、投げ銭にて演者さんへの応援お願いします。
場 所 駄猫と本の部屋「ぶらん亭」
    北九州市小倉北区片野2丁目16-15  
    (居酒屋「たまりば」のビルの2階) 
    電話 093ー951ー6143
    http://burantei.blog.bbiq.jp/
    モノレール片野駅下車、徒歩8分ほど
    駐車場はありませんが、近くにコインパーキング数カ所あります。

 ※会場には猫がいます。猫アレルギーの方はご用心ください。
 ※お店ではありませんので、ネオンや看板などは出てません。


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今回は、
噺の会じゅげむ小倉出張所代表の山椒家小粒さんをお迎えしての、
初の落語ライブです。

嬉しいなあ!
オレ、落語大好きなんですよ。
子供の頃はラジオでよく落語やってました。
昭和30年代のことですから、
今思えば志ん生、文楽、金馬、円生、今輔あたりを、
贅沢というか、もったいないというか、
なにもわからないまま聴いてたわけで、
それこそ落語の源泉掛け流しにつかってたわけで、
ああ!もっとちゃんとわかって聴いてりゃぁなあ!
それでも「時そば」や「転失気」なんかいつのまにか覚えて、
近所の子に語ったりしてました。

今回出演の山椒家小粒さんは、
寄席で志ん朝の「野ざらし」を聴いて落語にハマったというんですから、
これまた贅沢なうらやましい話ですねぇ。
志ん朝をナマですよ!
もう、どうする、どうするゥ、ぶるるるるるるゥ・・・ッてン・・・。

小粒さんの噺は、去年の秋、図書館での催しで聴かせて頂きました。
その時の噺は「三枚起請」、
これ、志ん生や志ん朝でおなじみ、ちょっと渋い難しい噺だと思うんですが、
実に巧みに、というか、巧みさを感じさせないくらいに自然に、
まさに「上善水のごとし」といった感じで、
スルスルと引き込まれてしまいました。

ということで、
さて、今回の噺はなんでしょう?
もちろん私も知りません。
わくわくしますねェ!

それは当日のお楽しみということで、
落語好きな方はもちろんのこと、
落語ってあまりよく知らないという方、
日曜夕方の「笑点」を落語だと思ってらっしゃる方、
落語と音楽は関係ないだろうと思ってるかもしれない認識不足のミュージシャンの方々、
「落語と聞くと落馬や落第やという言葉を連想してヤだなあ」なんて思ってる方、
どなたも、この機会にぜひご来場下さい!
ぜひナマの落語を体験されて下さい!
人生、変わりますよ!

ということで場所のご案内。

モノレール片野駅で降りて足立山方面に向って徒歩8分、
途中結婚式場、パチンコ屋、フォルクスがあって、
「四季の里」という料理屋さんの隣のビルの2階。
1階は「たまりば」という居酒屋さん。

車でお越しの方は、すみません、駐車場はありません。
近所のコインパーキングをご利用下さい。



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4番が一番近くて、うちまで徒歩1分ですが、ちょっと料金が高いですね。
3番が距離的にも料金的にもベストですが、3台しか停められません。
ダメもとで最初に行ってみましょう。
1番、2番からでも、ゆっくり歩いても5分はかかりません。

ということで、
初めてのかたも、決して気後れするような場ではありませんから、どうぞお気軽に。



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こんな駄猫どもも待っております。
左、気の荒いブラン♀、右、気の弱いルテン♂。
「マッテル ニャ!」と申しております。



2017年3月 7日 (火)

ブランが来た日

2011年の今日、
3月7日は、
ブランがここに押し掛けて来た日。

押し掛けて来たというのは本当に押し掛けて来たわけで、
その日の昼頃、突然部屋の前でアギャ〜!アギャ〜!とけたたましい猫の叫び声が響き、
ドアを開けると薄汚れたキジ猫がよろけながら泣きわめいている。
それがブランだった。

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いったいなんだったんだろう、
ここはビルの2階だから、
通りすがりならともかく、
なんでわざわざ階段を登って、
わざわざこの部屋の前で・・・?



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仕方なくとりあえず保護し、
里親捜しの準備をしたところにあの震災だ。
とても猫がどうこうとかいう雰囲気ではなくなってしまい、
結局ここに居着くことになった。


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推定6カ月の痩せこけた子猫。
三半規管に障害があるらしく、
体のバランスが取れずによろけてうまく歩けない。
よくもまあそんな体と、聴こえない耳で、
どこをどううろついて来たのか・・・。
さぞ心細かっただろう。
ここに来ても数ヶ月は寝てもさめても激しいグーパーをし続けた。


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翌年の5月、
ルテンが来た。
病院の花壇で死にかけていたのを拾ってしまった。

それまで小さな猛獣だったブランが、
いきなり優しいお母さん、お姉さんになった。



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あの貧相な子猫が、今ではすっかりふっくらとなった。
ルテンよりちょっと小柄だが、体重はブランの方がみっしりと重い。
耳は聴こえないままだが、
本人も飼い主も別に不便はない。

ブランが来たから、
ここが「ぶらん亭」となった。

運命だったのか?

人も、猫も、
どこでどうしてどうなるものやら、
なにが幸いか、なにが不運か、
その時点ではわからない。
希望も失望も、幸運も不運も、
すべて大きな流れの中、
人には抗うすべもない。
人はただ、出会って別れて連なっていく、
不思議な巡り合わせの中で、
泣いたり笑ったりを繰り返すだけだ。


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ブラン(左)現在6歳と半年。
ルテン(右)現在5歳。


2017年3月 6日 (月)

帰る夜道が淋しくなった

以前、家の近くに「まんが倉庫」というリサイクルショップがあって、
帰りに、そこの古本や中古レコードの売り場に立ち寄るのが楽しみだったが、
2年前に閉店してしまった。
以来帰り道に残された楽しみは、
古くから営業されている地元の本屋さんだけだったが、
その店もとうとう先日、閉店してしまった。

なにもいいことのなかった一日、
不本意なことばかりだった一日、
このまま今日を終わるのは物足りない、
そんな帰り道の気分を、
その本屋さんや、
「まんが倉庫」が、
どれだけ慰めてくれたことか。

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▲在りし日の「まんが倉庫」

一日の終わり、
これという目当てもなく、
本やレコードの棚をゆっくりあさる時の幸福。
その上で気に入ったものでも見つけた日には、
どんな一日も嬉しい一日に変わった。

これからはもう、
そんな日もなくなる。


昔ながらの書店、レコード店、古本屋、喫茶店、
オレの立ち寄りたい店はみんな消えてしまった。



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▲「まんが倉庫」閉店時のスタッフ寄せ書き

近くに書店がないことはない。
ショッピングセンターに入っている大手チェーンの書店があり、
わりと豊富な品揃えはなされている。
だけど、空気感が違うとでもいうのか、
あまり立ち寄る気がしない。


多分、
本は本の好きな人から買いたいんだ。
本は本を好きな人が作った棚で探したいんだ。
レコードも、音楽の好きな人がやってる店で買いたいんだ。
自分の売ってる物への誇りや愛情や喜びを持っている、
そんな売り場で買って、
なにも会話はしないけど、
そんな感情を共有したいんだ。
それがないなら、
ネットで買えばすむ。


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閉店を知って、
本屋さんには何度か行った。
店員さんに何か言おうかとも思ったけど・・・。

いよいよ閉店という日は、
夜行くと感傷的になりそうなので昼間に行った。
レジでいつも通り「ありがとうございました」と言われ、
オレも「ありがとうございました」とだけ返した。



時代が変わって、
昔にはなかった面白い物もたくさん出て来る。
そして不必要になったものはどんどん消えていく。
その陰で、
必要だったはずのものも、
消えていっているような気がする。



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